17歳
- 作者: 永吉たける
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: コミック
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以前他誌で連載されていた「〜17歳」はこんな話だった。
これは一人では何もできない少女を描いた物語だ。
自由に歩くこともできず、自分の意志を伝える言葉さえ持たないスミレが、様々な偏見や確執に立ち向かい、最初は異物としか見てくれなかったクラスメートらと徐々に打ち解けていく。何も出来ない少女に触れ合うことにより人々は己の弱さを自覚し、スミレと一緒に成長して行く事を願うことになる。
まあ、感動できるマンガは多々あるが、この作品の特徴的なところはTRPGの参考として大変役に立つということだ。
プレイヤーキャラクターは紙の上の存在でしかない。例えイラストや設定があろうともそのペルソナの多くはプレイヤーの中にとどまっているにしかすぎない。つまりスミレと同じような存在なのだ。
つまりプレイヤーはアレと同じようなものだ。他人から見られている自分を自覚することは少ない。特にゲーム中は想いが理性を上回ることはよくある。つまりなりきるということはああいうことなのだろう。
ま、あの姿は真のTRPGの姿だと思うのだがどうだろうか?