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「ボクはいつか柳生を再興させたいのですよ」
ミツヨシはそういって幼い瞳を輝かせていた。夢物語である。柳生の名前がアガスティアから途絶えて久しい。歴史家でもなければその名を覚えている者さえいない。だが二人は誓い合った。いつか柳生を最強の座に返り咲かせることを。お互い再会までにそれに全ての力をささげることを。
そして10年の歳月が過ぎ去った。