ひと夏の経験値

少年たちが手に入れた一冊の本
それは夢の玉手箱
冒険に次ぐ冒険
剣と魔法と竜と姫君
GMを持ち回り、時にはそれさえなしで
ただひたすら遊びまくった夏の日々・・・

「で、今90レベル?」
「ああ、今朝やっとね」
「ぶぁっぁかじゃないの!!」
「仕事なかったし」
「まあ、いいわ。レギュレーション教えて。アコライトでいいわよね。あと、ルルブも貸して! どこにも売ってなくてまだ見てないの」
「1しかないけどな」
「とにかく見せて。うわ、ほんとだ自動取得がなくなってる・・・。ってあれ? サモナーは?」
「2に載ってるらしいよ。買ってないけど」
「なんで! ま、いいわ。それにしてもあいかわらす変なレギュレーションでやってるわね」