「The Five Ring Stories」と言えばパルキアでは知らぬ者はない古くから伝わるおとぎ話の一つだ。
魔道書(魔機紋皇)に選ばれた若者たちがリングマスターとなり、戦いを繰り返し、世界を救う、どこにでもある冒険譚。
もっとも原書は失われて久しく、現在残っているのは、言い伝えや戯曲等から抜粋されてものであり、元元は作者の私小説に近いものであったと噂される。


リングは「地」「水」「火」「風」「空」の五種類。その力を手に入れた武士はリングマスターと呼ばれる。
戦闘シーンが多いのだが戦術、戦略的に納得できるものが多く、自ら正統後継者と名乗る流派はそれこそ星の数ほど存在する。


そのことからこれは私小説ではなく戦略書の類とする研究者も多い。刀だけではなく射撃武器やグラムメタルの戦闘法まで網羅し、儀式儀礼や精神論まで解いていると読むこともできるからだ。
これは勝つための手段が載った教科書とも言える。


そしてキミはテランにて「The Five Ring Stories」にて同種の書物を発見する。
その名は現地語で
五輪書
と呼ばれていた。