最終話

2LVから始まってもう15LV長かったもんです。
本日最終話。
世界を救うために死ぬ気マンマンですよ。



拝啓 幻のアルカナのみなさま

 みなさんがこれを読んでいるということは、僕はもうそこにはいないのでしょう。
 僕以外全員のそろっていることをねがってこの手紙を書いています。
 思えば長いようで短い歳月でした。
 だがその日々はあまりにも濃く、姉さんしか見えなかった世界を広げてしましました。
 空も海もこんなに美しいなんて。
 空気がこんなに爽やかだなんて。
 人の手がこんなに暖かいなんて。
 15年生きてきてまったく知りませんでした。


クローバーさん。
 あまりお話する機会はなかったけれど、小さいながら巨大な運命に立ち向かう姿はいつも感心させられどうしでした。これからは普通の人間として幸せな人生を送ってほしいと願っています。


ルチア先生。
 もう呪いは解けているのでしょうか? 僕たちのような子供なパーティを率いるのは大変だったと思います。先生が先陣を切って進んでくれていなかったら僕たちはとっくに全滅していたことでしょう。その背中こそ本当にためになる授業でした。


ナルシアさん。
 あまりにも哀しい過去でしたがそれにあらがう翼が何にもまして力強く見えました。僕にもその強さがあったならこのようなことにならなかったのかもしれません。


セリオスくん。
 いつも守ってくれてありがとうございます。ひとりつらい役目を押し付けてしまったようで大変心苦しく思っています。でもセリオス君なら、みんなを無事守りきってくれると信じています。


ミコト姉さん。BR> 約束を守れないでごめんなさい。僕は本当にダメな人間でした。


 みなさんには大変御迷惑をおかけしました。
 最後までたよりないギルドマスターで、申し訳ありませんでした。



 みなさん、これからも姉さんのことをよろしくお願いします。

敬具

幻のアルカナ前ギルドマスター
マコト=プルナル