テロップ「10年前 ウェインサーギ城」
薄暗い部屋の中二人の男が酒を飲み交わしている。
テロップ「ウェインサーギ王(PC1の父親)」
テロップ「司教(PC5の父親)」


王「あのバカ、格闘にしか興味を示さねえ。ま、若い頃はいいだろうが、あれは死ぬまで修行とか言いかねん」
司教「お前も似たようなもんじゃねえか。俺様が嫁さん世話してやらなかったらどうなってたことやら」
王「ま、そのことには感謝してる。つまりそういうことだ。あいつは俺に似て恋愛とか興味を持てねえだろう。それじゃあ困るんだよ。国王としてはな。今のままほっとけばGMの用意したシナリオヒロインあたりと安易にくっついちまうに違いねえ。自ら恋愛に走るやつでもないし、中の人が福井さんだ」
司教「で、俺様の娘をよこせってことか」
王「悪い話でもあるまい。小さいとは言え国は国だ。贅沢こそできないかもしれないが女王として自慢できる国民が揃っている」
司教「外交の切り札として使う気はないってことか」
王「もっとも、あいつを好きになってくれるもの好きがいないとも限らん。10年だ。10年後お互いに決まった相手がいなかったら婚礼させるってことでどうだ?」
司教「期限付きの婚約か。ま、構わないが、うちの娘は世界一かわいいぞ? こちらにメリットがなさすぎるな」
王「もし認めるならお前は俺の親類だ。この酒蔵に入る権利を有する」
司教「ならば契約だ。お互いに1通ずつ持っていよう」
王「よかろう。ならば祝杯だ」
司教「我々の未来のために」

          終劇

「おつかれさまでした」
「どうだ、オレ、王様っぽかったろ?」
「あんあ、下品なおうさまがいるかよお」
「まあまあ。とにかくお疲れ様でした。この再現フィルムがあればみんなも納得してくれるでしょう」